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機材

ここに写っているものはなんでしょう。
はい。歯石取りの道具です。緑色の薬液のボトルが載っているのが超音波スケーラーと呼ばれる機械の超音波振動と水流で強固な歯石を崩して洗い流す機械です。音はしないのですが、歯に当てるとキーンとくるやつですね。気持ちいいと言ってくれる人と、まったくダメという方と意見の分かれるところです。この機械は歯周病治療のほかに根管治療(根っこ、神経の治療)や歯を削ったりも出来る便利なもの。ボトルからの薬液供給も出来るので水道水からの供給のみよりは衛生的かもしれません。
日本の水道水はとても綺麗な水です。しかし、建物の配管や治療椅子内部の回路の中はかなり汚れてます。
施工のとき室内のすべての配管の洗浄と、供給口にフィルターを設置して、治療椅子にもさらに濾過フィルターを取り付けてありますが、水道法の基準である最終出口での残留塩素はかなり減ってしまう可能性が高いため過剰防備かもしれません。

もう一つ、こまごまといろんな色した物体。これは手用スケーラーと言いまして小さな刃物です。なんだかんだで20種類くらいの形があるのですが、これらを使い分けて歯石をカリカリと取り除いていきます。弱ったジクジクした歯茎の組織を削ぎ取ったりもします。
使っているこのスケーラーもパーフェクトではありませんが、使いやすく、値段も安いので遠慮なく研ぐことができて具合が良いです。

歯石取りは機械だけでも手用だけでもだめです。併用が重要です。
そう、私は歯石取りマニア。おかげさまで、腱鞘炎です。




この5,6年くらいお世話になっている相棒。拡大ルーペです。
近年だいぶ普及してまいりました。医者もののドラマなんかでも天才外科医役の主人公がつけてたりしますね。
36歳から老眼が始ったのがそもそもの出会いなのですが、2,5〜3倍の拡大率で10万円くらいでしたか(有名メーカーのものなんかは20〜30万とかします)。
初めて使ったとき、、、、見てはいけないものが見えてしまった、、、というのが感想でした。
古い詰めものを削り取ってみたところ、裸眼でばっちり除去できたつもりのところには、まだまだ取りきれていないカスがたくさん残っていて、、、。
これを覗きながら仕事をしていると、妙にこだわりが出てくると申しましょうか、見えちゃったものは素通りするわけには行かないなあという心理状態になります。
倍率を上げていくと視野は狭くなってしまうので扱いづらくなりますが、5倍くらいのものが欲しい今日この頃です。


もう一つ小型の超音波スケーラーです。超音波オタクなもので勤務医時代に自腹で買って持ち歩いていました。こっちはボトルがないのでユニットの回路から水を取ります。本来、水道水でなんら問題ありません。日本の水道水は世界一です。(これまでで一番おいしかったのはソフィア駅の洗面所の水でしたが、、、)


歯の表面の汚れを塩粒をぶつけて取り除く機械ですね。込み入ったところのヤニとかも綺麗に取れます。ただ、私はあんまり好きではありません。しょっぱいのと歯茎が傷ついて痛いから。(すぐに歯茎はなおりますけど)
でも、ツルツルになります。ご希望の方はどうぞお申し出ください。ちょっぴり経費いただきますけど。


これがいわゆるキーンと音を出して削るタービンというもの。1分間に40万回転くらいで回ってます。マッハ0,6くらいでしょうか。
風車で回転しているのでどうしても音が出てしまいます。ところが、この製品。音が、、、、しないわけではないのですが、殆ど聞こえません。同時に噴き出している水の音よりキーンっていう音が小さいのです。パワーも十分。惚れました。たくさん買ってしまいました。



滅菌のところで触れた、エアーをかけるシリンジのノズル。ユニットには術者側とアシスタント側にそれぞれあるので、合計4本持っていることになります。アシスタント側のはめったに使わないので、それぞれを毎回滅菌してローテーションで使用してます。
患者さんが増えたら買わないと追いつかなくなるでしょう。


そのほか、口の中を観察する口腔内カメラとモニターとかもあるのですが、私は手鏡派なので登場することはほとんど無いと思います。
ご希望の方はお申し付けください。暇なときにでも普段見えない口の中をじっくり観察してみましょうか。ちなみに、結構古いタイプの製品なので、現在の新型よりも画像は、、はるかに綺麗です。あまりに綺麗に写りすぎると自費診療とかで入れたセラミックとかのアラがみえてしまうとかで、デチューンしているという話もちらほらと。ただ、機能とかは今のモデルには及ばないので不自由なところもあるようです。

レーザー、、はありません。お好きな先生は本当に多用しますが、不勉強なのか未だによくわからないものなので必要性を感じたことがありません。正しい使い方を理解している先生は極めて少ないとも言われています。納得したら欲しいツールではありますが。

先にルーペを紹介しましたが、昨今、実体顕微鏡を導入する先生が増えてきています。余裕があれば欲しいです。デモで使用したことはあるのですが、普通の治療には3〜5倍の拡大率で十分だと思います。20倍とかは要りません。特殊な、とにかく強拡大が必要なときは治療の質を飛躍的に上げるツールです。いつの日かきっと、、、、、。
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